ブランドの課題、どこから見直す? 事業構造・ディレクション・ビジュアルから考えるブランディング
投稿日: 投稿者:株式会社フォーピープル

「商品には自信があるのに売上が伸びない」
「SNSや広告に取り組んでいるが、思うような反応が得られない」と感じることはないでしょうか。
また、長くブランドを運営するなかで、
「既存顧客の年齢やライフスタイルが変化し、以前ほどブランドへの反応が得られなくなった」
「時代のニーズや価値観と、ブランドが提案する商品や世界観にズレを感じる」
「新たに届けたい購買層に、ブランドの魅力が伝わっていない」といった、リブランディングを考えるきっかけとなる課題もあります。
こうしたとき、ブランドイメージを整える、商品設計を見直す、EC・LOOKのビジュアルを改善するなど、さまざまな改善策が考えられます。
一方で、自社の課題がどこにあるのかが曖昧なままでは、何を優先すべきか判断しにくくなります。
ひとくちに「ブランディング」といっても、事業全体のつながりを整えること、ブランドイメージを商品やビジュアルに反映すること、SNS・ECなどでお客様に伝わる見せ方を設計することでは、見直す対象が異なります。
本記事では、ブランドの課題を
「事業構造」「ブランドディレクション」「ブランドビジュアル」の3つの視点から整理し、自社がどこから見直すべきかを考えます。
ブランディングは、商品・売り方・伝え方のつながりで考える

ブランドの印象は、ロゴやコンセプトだけで決まるものではありません。
商品のデザインや品質、価格、販売する場所、写真や言葉、店舗での体験など、お客様が接するさまざまな要素を通じて形づくられます。
たとえば、素材や仕立てにこだわった商品でも、ECの商品画像からその特徴が伝わらなければ、価格に納得してもらうための情報が不足することがあります。また、SNSで打ち出している世界観と実際の商品構成に違いがあると、興味を持って訪れたお客様が、期待していた商品を見つけられないかもしれません。
こうした状況では、個々の施策の改善とあわせて、それぞれがどのようにつながっているかを確認する必要があります。
「何を変えるか」を決める前に、自社が届けたい価値と、商品・売り方・伝え方の間にどのようなズレがあるのか。そのつながりを見ることが、見直す場所を考える手がかりになります。
ブランドの課題を整理する3つの視点
同じ「売上が伸びない」という悩みでも、背景にある課題は一様ではありません。
ここでは、見直す対象に応じて3つの視点に分けて考えます。
①事業構造|ブランド戦略が機能しているか
SNSでの反応やECへのアクセスが増えても、販売実績が伸びない。売上目標は達成しているのに、値引きや販促費によって利益が圧迫されている。こうしたときは、施策ごとの成果と、事業全体の成果の間にズレが生じている可能性があります。
たとえば、PRで注目を集めた商品の在庫が不足している一方で、販売を強化したい商品は十分に訴求されていない。あるいは、販路を広げて売上が増えても、取引条件や運営コストを踏まえると、期待した利益が残らないこともあります。
このような状況では、投稿数を増やす、広告を追加する、新商品を投入するといった対応だけでは、同じ課題を繰り返す可能性があります。商品計画・価格設定・販路・販促が互いに連動しているかを確認する必要があるためです。
また、経営と現場で優先順位が異なれば、それぞれが必要だと考える施策を進めても、事業全体では噛み合わないことがあります。
まず確認したいのは、ブランド・商品・価格・流通・組織が連動し、売上や利益、事業の成長につながっているかです。PRだけ、商品だけと個別に考えるのではなく、事業全体のどこにズレがあるのかを整理することで、次に何を優先して見直すべきかが見えやすくなります。
②ブランドディレクション|ブランドイメージが、商品や施策に反映されているか
ブランドとして目指す世界観があっても、商品ラインナップや展示会、店頭での打ち出しを見渡すと、思い描いていた印象と異なることがあります。個々の商品や施策は魅力的でも、組み合わせたときに、ブランドとして伝えたい価値が見えにくくなっている状態です。
こうしたズレを見直すには、ブランドの方向性を言葉にするだけでなく、MD担当者やPRチームのメンバーと、商品構成や打ち出し方にどう反映するかまで共有する必要があります。各担当者が何を重視して判断しているのかを確認し、企画段階から認識を揃えることが大切です。
また、顧客のライフスタイルや時代のニーズが変化するなかでは、ブランドらしさとして残すものと、今のお客様に合わせて更新するものを整理することも求められます。
その方針をチームで共有し、商品・販売・プロモーションに一貫して反映していくことが、ブランドディレクションの役割です。
まず確認したいのは、目指すブランドイメージと実際の商品や施策の間に、どのようなズレがあるかです。ブランド全体を見渡し、MD担当者やPRチームと判断の基準を共有することで、連携のなかで見直すべき点や、優先して改善する施策が見えやすくなります。
③ブランドビジュアル|ターゲットに、ブランドの価値が伝わっているか
商品やブランドの方向性が定まっていても、EC・LOOK・SNSで伝わる印象が揃っていなければ、魅力が十分に届かないことがあります。
・ECの商品画像とLOOK、SNSで、別のブランドのように見える
・写真はきれいだが、商品の特徴や価格に見合う価値が伝わらない
・狙いたい購買層と、実際に届いている層にズレを感じる
ここで確認したいのは、誰に、何を、どう見せるかという判断基準です。
ECの商品画像には素材やシルエットを伝える役割があり、LOOKには着こなしや世界観を示す役割があります。SNSでは、ブランドに興味を持ってもらうための接点づくりも求められます。
すべての媒体で同じ写真を使う必要はありません。それぞれの役割に合わせながら、価格帯や世界観、届けたいお客様のイメージが一貫して伝わることが大切です。
写真を撮り直す前に、今の見せ方が誰にどのような印象を与えているかを確認することが、改善の出発点になります。
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| 見直したい課題 | 講座のテーマ | ライト講座の受講目的 | 関連講座 |
|---|---|---|---|
| 施策を行っているのに、事業の成長につながらない | 事業構造 | 成長を妨げる要因を言語化し、打ち手の優先順位を整理する | 事業の成長課題を整理する → |
| 世界観と商品・施策・チームの判断が揃わない | ブランドディレクション | ブランド全体の課題を可視化し、改善すべき点を判断する | ブランドの方向性を整える → |
| EC・LOOK・SNSで、ブランドの魅力が伝わらない | ブランドビジュアル設計 | 見せ方のズレを捉え、ビジュアルを判断する基本の視点を得る | ブランドの見せ方を学ぶ → |
ブランドを見直すときは、事業構造・ブランドディレクション・ブランドビジュアルのつながりを捉え、自社の課題がどこにあるのかを整理することが大切です。見直すべき点が明確になれば、次に取り組む施策や、チームで共有すべき判断基準も見えてきます。
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